私達のライブイベントでの使用機材のご紹介
私達『比企音楽工房』では、アコースティックの弾き語り系が多く、また収益をいただいてませんので予算もなく。。
決して「ライブイベント用の機材は充実している!」というわけではございません。
しかしながら、常に『耳に優しい心地よい音と演奏』をコンセプトにしておりますので、数少ない機材にはこだわりを持っております。
以下に私達『比企音楽工房』がライブイベントで使用している機材をご紹介いたします。
PAシステム(Power Amplifier Systems)
Bose L1 System Model II
とある地方のイベントで、このPAシステムの存在を知りました。
決して大きい音を出していないにも関わらず、ずっと後ろの方で聴いていても音が減退せずに、まるで耳元で演奏しているかのようにハッキリと聴こえたことに感動しました。
「ラインアレイ」という線状音源理論を応用したものだそうで、24個のスピーカが縦に並んで配置されております。
日本で売られているのは「Bose L1 Model I」というものなのですが、これは重くて大きいので持ち運びするには少々難がありそうで。。
本国(USA)のサイトから、このPAシステムを購入しました。(個人輸入)
正式な商品名は「Bose L1 Model II single bass package with ToneMatch audio engine 」。
システム構成は、
・本体(Stand + Speakers)
・T1 ToneMatch Audio Engine
・B1 bass module
です。
「T1 ToneMatch Audio Engine」については「ミキサー」の項で後述します。
「B1 bass module」は簡単に言ってしまうとウーハです。
「ギターとボーカルの弾き語りで、ウーハは必要か?」と思いましたが、あるのとないのとでは天地の差がありました。
ベースやドラムで使用する場合は、このB1をもう一つ設置した方がいいみたいです。
このPAシステムで、ライブ活動範囲が一気に拡がりました。
持ち運びしやすいので、PAシステムを設置していないお店や会場でも、場所を取らずに演奏することができます。
Bose L1 Compact
上述の「Bose L1 System Model II」に似ていますが、持ち運び時の大きさと重量、設置場所を最小限に考慮したコンパクト版のPAシステムです。
都内にあるお店から時々「PAシステムがないので、生音で演奏してもらうことはできないか」とイベント依頼を受けることが時々あるのですが、10人程度の小さいお店でしたら生音でも問題ないのですが、それ以上になると音が届きません。
またどんな場所でもPAシステムは大音量にせずとも使用した方がいいです。
音が心地よく耳に届くためです。
クルマで移動できる時は「Bose L1 System Model II」、電車と徒歩での移動時は「Bose L1 Compact」を使用しております。
ミキサー(Mixer)
Bose T1 ToneMatch Audio Engine
「T1 ToneMatch Audio Engine」は、BoseのポータブルPA(L1 System)向けにチューニングされた4~5チャンネル入力のミキサ兼エフェクターです。
もともとBose L1 Systemは、1人1台をコンセプトとしているため、4チャネルもあれば十分です。
内蔵のエフェクタ類も、機能も音も充実していて、他のエフェクタの必要は感じません。
YAMAHA MG06X
6チャネルミキサーです。
持ち運び重視の軽量小型です。
コンパクトが売りなので、機能は決して充実しているとは言えません。
エフェクター(Effecter)
t.c. electronics G-Natural
アコースティックギター用マルチエフェクタ。
「Bose L1 System」を購入前ですが、純粋なアコースティックサウンドを目指すべく、信頼できるエフェクタを探しておりました。
メインがアコースティックギターなので、機能はモジュレーション系や空間系がしっかりしていればいい、ということで購入しました。
結果このエフェクタ1台で所持しているギターの個性・パフォーマンスを活かすことができるようになりました。
PAシステムを持ち込めないイベントでは、このエフェクタ1台のみ持っていきます。
L.R. Baggs PARA ACOUSTIC D.I.
アコースティックギター用プリアンプ/D.I.
とても好評なエフェクタですが、実はまだ一度も使ったことがありません。。
L.R. Baggs SESSION D.I.
アコースティックギター用プリアンプ/D.I.
上記「PARA ACOUSTIC D.I.」の後継機のようですが、こちらもまだ、一度も使ったことがありません。。
BOSS AD-5
アコースティックギター用シミュレータです。
現在「Gibson J160E」専用エフェクタとなっております。
(所持している「Gibson J160E」は、マグネティックピックアップが標準装備で、後付けでピエゾピックアップを付いています(後述))
「Gibson J160E」からマグネティックとピエゾの2本のシールドを出し、このAD-5でブレンドしてます。
このAD-5はマグネティックとピエゾのミキシングやDIとしてだけではなく、簡易ながらもイコライザやリバーブもついているので、プリアンプとしても使えます。
BOSS VE-1
ボーカル用エフェクタ。
上記「YAMAHA MG06X」とセットで使用しています。
楽器
Taylor 916ce
このギターはTaylorのマスターピースモデルということで、見た目は色白でEbonyの黒がアクセント、日本美人といった感じです。
音は見掛け通りの上品な音で、「リィーン、リィーン」という鈴のような音色です。
自分だけで独り占めしたい音、という感じです。
購入以来、門外不出のギターになっておりますが、機会があればお披露目したいと思います。
Taylor K26ce
トップ、サイド、バックとも、ソリッドのHawaiian Koa材を使用しています。
ギターが好きな方なら、それだけでどういう音か想像つくでしょう。
「パリーン、パリーン」という、ボディの中で音が転がっている感じの音がします。
Liveで演奏する時のメインギターの1本となっています。
主に洋楽・邦楽のポップス系の歌に使用しています。
Guild D-55 w/D-TAR
下記「Guild F-512」と同様、トップはSpruce、サイド、バックはRosewoodという王道の木材を使用したギターです。
ドレッドノートタイプ。
「ジャキーン」という男らしい崇高な感じの音です。
またこの「D-TAR」というピックアップ。 なかなか優れモノです。
ギターの生音を実に忠実に再現しています。
個人的にはこのギターの音が一番気に入っています。
もちろん、Liveで演奏する時のメインギターの1本です。
主に「聴かせたい曲」の時、このギターを使います。
P.S. 2010年暮れぐらいから、Guildの生産工場はタコマ工場からコネティカットに移転しました。
現在カタログに発表されているモデルで品番に「CT」がつくものは、すべてコネティカットでの生産品、とのことです。
Guild F-512 w/D-TAR
12弦ギターといったら、やはりGuildでしょう。(笑)
そしてギターの王道であるトップはSpruce、サイド、バックはRosewoodを使用していて、12弦らしい深みのある音を奏でるギター。
それがこのF-512というモデルです。
「Guildの12弦ギター」やはり王道です。
煌びやかで、深みがある音です。
このギターも上述の「Guild D-55」と同様、ピックアップに「D-TAR」を使用しています。
このギターもライブで使用しています。
ただ、12本の弦を押さえなければならないことと、ギター本体の重量が重いので、3曲が限界です。(笑)
Gibsonラウンドショルダー独特の「ジョリーン」という音。
決して「アコギらしい音」とは言えませんが、「昔何かのレコードで聞いたことがある音」です。
このギターがなかなか不良息子で。。
「Gibson J160E」をご存知の方はお気付きと思いますが、このJ160EにはVolume、Toneノブが4つ付いています。
本体内部にピエゾマイクを装着しました。
このピエゾマイクにもメーカによって相性があり、いろいろ試した結果「HIGHLANDER IP-2V」という特注のピックアップです。
P90(マグネティックタイプ)は低音を得意とし、IP-2V(ピエゾタイプ)は中高音を得意とします。
では、ブレンドしてしまえ!、ということにしました。
上記「BOSS AD-5」というエフェクタはピエゾ入力部とマグネティック入力部があり、それをミキシングして出力できるタイプのDIとセットで、何とかLiveで使えるようになりました。
が、不良息子を更生させるには、まだまだ旅は続きそうです。。
Gibson J45 Custom Rosewood
「J-45」言わずと知れたGibsonの名器ですが、こちらの方はSideとBack材にマホガニー材ではなく、ローズウッド材を使用しています。
「ゴツい音」より「輪郭のある音」が好みなので、このギターを手に取って試奏してみた時、すぐに購入を決意しました。
気になるのは、ミディアムゲージよりライトゲージを張った方が音がいいような気がします。
ホンマかいな?って感じですが。。
2016年購入で、まだ木材が馴染んでなく音が若いので、もう少し経ったらライブで使用します。
Ovation Custom Legend
音はOvation独特の「シャリーン」とした音です。
低音から高音にかけてムラがなく、イコライザもほとんどフラットの状態で使用できます。
悲しい曲でも明るい曲でも、どんな曲にも合うオールマイティなギターです。
非のつけどころのない優等生、という感じです。
このギターには少々思い入れがあります。
或る日、仕事の帰りにギター好きの同僚に付き合ってもらって、池袋の楽器店に寄りました。
Ovationは高価なギターのコーナーに置いてありました。
あまり大きなスペースではなかったのですが、そのスペースにズングリムックリした小柄な紳士が演奏されてました。
「そんな弾き方したら、弦切れちゃうんじゃ。。」というくらい、とても激しく掻き鳴らしてました。
でも、とても上手だったのです。
私はそのオジサマの迫力に負けて、そのコーナーの隅っこでお目当てのOvationのギターを確かめるように爪弾いていました。
20分ぐらいしてからでしょうか。 その紳士が私の横に腰掛けてきたんです。
「この人、このギター弾きたいのかなぁ?」と思い、そのOvationギターを渡しました。
するとその紳士は、ニッコリ笑って弾き始めました。
凄かったです。 メチャメチャ上手かったです。
「あー、このギター、この人に買ってもらった方が幸せかもな。。」などと思っていると、
「うん。これ、いいギターだよ。 アンプに通すともっと判るよ」と一言告げてその場を去って行きました。
その紳士の後押しもあったので、私はそのギターを購入しました。
レジでチェックを済ませている時、その紳士は帰ろうとして店の出口に向かった時、会社の同僚とすれ違いました。
その時、同僚が目を丸くしてました。
「あの人。。 村下孝蔵だ」
「え、あの人が!?」
驚きました。
それから数ヵ月後、村下孝蔵さんは突然他界されました。
村下孝蔵さんの曲は「初恋」「踊り子」しか知らず、ライヴにも行ったこともありませんでしたが、とても悲しい気持ちになったことを覚えています。
このギターをLiveで使用する時は、その時の想いを込めて「初恋」を歌わせていただいてます。
PRS SE Angelus Custom
アンプラグドライブ(電気を使用しない生音だけのライブ)用に購入しました。
生音が大きいです。
そのわりには、音の輪郭がよく、バランスが取れていると思います。
Ibanez AEW16LTD Exotic Wood
都内マンションでの練習用に、小振りで生音が小さ目のギターを探していた時に購入。
ピックアップも付いていて、あまりこだわりのないオープンマイク時などに使用しています。
下記の「Ibanez AEWB50」「Ibanez UEW13EJ」と一緒に購入しました。
3兄弟です。(笑)
Ibanez AEWB50
アコースティックベース。
秋葉原の楽器屋さんで手頃なアコべを探していた時に、ベースの音の良し悪しがわからず、店員さんのオススメで購入。
Ibanez UEW13EJ
ウクレレ。
ウクレレは1年に1回、梅雨の時期しか弾きませんが、上記「AEWB50」を購入した時、セットで購入すると安くしてくれる、とのことで購入。(笑)
Fender USA Stratocaster -Richie Sambora Signature-
川崎にある楽器店のショーウィンドゥに飾られていました。
真っ白なそのギターは、見覚えのあるギターでした。
Bon Joviの「Bed of Roses」という曲のPVで、Richie Samboraが使用しているギターです。
またその頃のBonJoviのライブではほとんどこのギターが使用されていました。
エレキギターはこれ1本しか持っていません。
いつかこのギターを持って、ステージに立ってみたいと思います。
それまで、このギターを大切に持ち続けたいと思います。
Kentucky KM-1500
フラットマンドリン。
Kentucky社のフラットマンドリンが欲しかったのですが、国内では売っていなかったので、USAから取り寄せました。
怒られるかもしれませんが、このKM-1500にもマイクを取り付けました。
ただピエゾマイクだと、どうしても高音域を強調してしまうため、高音域を抑えたマイクがないかと探していたところ、「Gibson J160E」のマイクを取り付けた会社の社長さんから「プロも使用しているいいのがある」とのことで試奏&視聴の結果、ウクレレ用のコンタクトピエゾマイクを装着しました。
心配していた高音域の強調はなく、ギターとの協奏も自然に聴こえます。
マイク
SHURE Beta87A
ライブ用コンデンサマイク。
「SHURE Beta58A」に、さらに抜けのいいエア感が感じられます。
室内イベント時に使用しています。
SHURE Beta58A
ダイナミックマイク。
ボーカルマイクの定番「SHURE SM58」の上位モデルです。
高音域の抜けが心地よかったのとエア感が感じられたので、以来定番になりました。
主に野外イベントで使用してます。
SHURE Beta57A
楽器用マイク。
ピックアップがついていない楽器の生音をマイク撮りする時に使用します。
アンプ(Amplifire)
Roland JC-55
ギターアンプ。
ライブイベントでは使用したことがなく、主に自宅やスタジオでの練習用です。
「JC」とは「Jazz Chorus」のこと。
このアンプの特徴は、プリアンプのコーラスにあります。
コーラス単体エフェクタは使わず、このプリアンプのコーラスだけを使うミュージシャンも多いとか。
今でも多くのスタジオで「JC-120」という120Wのツインアンプ型が置いてますね。
でもこの55Wモデルはなかなか見たことがない。。
(JCシリーズはスピーカーが2個 横並びでついています。)